鳥飼総合法律事務所 代表弁護士 鳥飼 重和先生、弁護士 古橋 翼先生に、OLGA の導入背景や目的をお伺いしました。
貴所の業務内容や得意分野についてお教えください。
鳥飼総合法律事務所は、税務・会社法・労働法などを中心とした企業法務全般に強みを有する、40名弱の弁護士で構成された法律事務所です。
代表の鳥飼は日本初のタックスロイヤーとして、税理士と良好な関係を築きながら企業法務支援に注力しています。
現在の契約書レビュー体制やその頻度について、お教えください。
去年の実績になりますが、クライアント様からの契約書レビュー依頼については、契約書全体ではなく一部の条文についてだけチェックして欲しいという依頼も含めると、事務所全体として日に数~10件くらいはレビュー依頼が来ています。
OLGA を導入するに至ったきっかけをお教えください。
2020年初頭に民事裁判がIT化され始めた矢先に、新型コロナウィルスが拡大し、ウェブ会議やリモートワーク、電子契約が普及したことで、従来は法律事務所には無縁だった業務のデジタル化を推進することが重要だと考えるようになりました。
また、当事務所では40名弱の弁護士がそれぞれ専門性をもって業務をしていますが、ノウハウの共有が必ずしも行われていなかったという課題がありました。例えば、
- 税法に詳しい弁護士
- 税理士関係に詳しい弁護士
- 会社法・M&Aに詳しい弁護士
- 労働法に詳しい弁護士
- エンタメ関係に詳しい弁護士
- IT・知財に詳しい弁護士
- 上場実務に詳しい弁護士
- 公益法人・医療法人に詳しい弁護士
- 不動産関係に強い弁護士
- 相続・信託・事業承継に強い弁護士
と、在籍する弁護士はそれぞれの専門性をもっていますが、それらのノウハウは各弁護士に蓄積している状況でした。法律事務所全体の強みを更に活かすことを考えると、それらのノウハウを事務所全体で共有する必要性を感じていました。
OLGAを使ってみたご感想をお教えください。
まず、Word上で使えるのは、使い勝手という点で便利に感じています。OLGA でレビューを実行して検出されるリスクや不足条文については、その情報量がとても豊富かつ網羅的なため、検討材料を提示してくれる点が良いですね。条文の解説についても必要十分な内容だと思います。
ドラフト作成機能は、ひな型のバリエーションがこれまた豊富で、ドラフティングにあまり困らなくなりそうです。
多種多様な専門分野をもつ当事務所の弁護士のノウハウを、OLGA に集約することで、今後は事務所全体で共有できるようになることに、大きな価値があると考えています。これらのノウハウを共有することにより事務所の弁護士の教育になりますし、専門性をさらに強みにすることができます。
それぞれの弁護士が契約レビューの生産性を高め、よりビジネスに踏み込んだアドバイスや提案を行うことに注力することで、クライアントに提供する付加価値を高めていきたいですね。
事例を読まれている方に向けて一言お願いいたします。
ベテランの弁護士であれば、AIが契約リスクを網羅的にチェックして抜け漏れを防げるようになるので、繁忙期にケアレスミスを生じさせない安心感を、新人弁護士であれば、企業法務に携わる弁護士にとって基本的な業務である契約レビューを実践の中で効率的に学べる機会を、OLGA が提供してくれます。
それだけではなく、契約に関するナレッジを事務所として一元管理できるようになることは、事務所の強みを更に強化することにもつながります。
コストパフォーマンスも良いツールです。ぜひお使いになられてはいかがでしょうか。