藤井・滝沢綜合法律事務所 足立 啓輔先生に、GVA assist の導入背景や目的をお伺いしました。
貴所の業務内容や特長・得意分野についてお教えください。
藤井・滝沢綜合法律事務所は、「綜合」事務所として民事・刑事・企業法務と幅広くご相談を承っており、現在6人の弁護士が所属しています。
事務所では公益性の高い事件にも取り組んでおり、例えば、弁護士全員が原発被害救済千葉県弁護団に加入し、私も弁護団の事務局次長を務めております。また、全弁護士が千葉医療問題研究会に所属し、患者側の医療過誤事件に取り組んでいます。
私個人としては、もともと刑事事件がやりたくて弁護士になったということもあり、国選の刑事事件等にも積極的に取り組んでいます。
GVA assist を導入するに至ったきっかけをお教えください。
弊所はいわゆる「街弁」であり、個人の民事案件が業務の大半を占めているのですが、古くから付き合いのある顧問先等もあり、顧問先へのサービスをどのように高めていくか、というのは事務所としての課題の一つでありました。
企業が弁護士に相談するトリガーとしては契約書業務が多く、弁護士としての契約書業務の強化を考えていたところに、AI契約書レビューの分野が最近ホットであることを知り、導入を考えた次第です。
貴所の契約書のお取り扱い状況についてお教えください。
いまの顧問先企業からのご相談は、契約書関連が約7割くらいを占めており、類型としては業務委託関連が多く、ついで賃貸借契約等を最近よくみています。残りの3割は休職、異動、退職勧告といった雇用関連のご相談が多いです。
また、顧問先というわけではないのですが、中小企業庁が設置する「よろず支援拠点」でコーディネータもやっておりまして、そこで受け取る相談対応にも GVA assist を使っています。よろず支援拠点のほうでいただくご相談としては、ネットサービス関係のプライバシーポリシーや、ECサイトやウェブサイトを作成依頼する際の委託契約のレビューが最近多いですね。
GVA assist ご導入の決め手はなんでしたか?
まず、現状の弊所の取扱分野が企業法務ばかりではないことから、コスト面は気にしていました。ただ、安かろう悪かろうでは本末転倒なので、サービスの質もきちんと評価しました。
3つくらい同様のサービスをそれぞれ検討してみたのですが、正直なところどれも機能的には似通っている印象でした。そのなかで GVA assist は、コスト的にも導入しやすく、搭載されているひな型の数も内容も充実しており、なにより使いやすかったです。
マニュアルもみず、説明も受けず、トライアルで「とりあえず触ってみるか」と使いだしたらそのまま充分使えたので、これだと思い、決めました。
あとは、Wordアドインで完結しサーバーにデータが残らないという点も、安心して使えるなと、GVA assist にしようと決める後押しになりました。
GVA assist をお使いいただいたご感想をお教えください。
これまで顧問先から契約書レビューを依頼された際に悩んでいた点として、実際にレビューを行った結果をWordや報告書に書き記して提出するわけですが、そのためにひな型を探して代替条文を書き写す、といった作業が結構な手間になっていました。それが、GVA assist を使ってレビューすると、不足条文はこれですよと提示してくれるし、修正文例もたくさんあり、すぐにコピー&ペーストして使うことができます。
顧問先毎に異なるビジネス条項の内容は弁護士である自分が考える、そのための十分な時間を GVA assist を使うことで確保する、という役割分担です。お陰様で、契約書のレビューの精度も上がったと思います。
あとドラフト作成機能は便利ですね。かなり使っています。顧問先から契約書のひな型が欲しいと言われたときに、ゼロからつくる時間をかけず、手直ししてすぐに渡せることで、顧客満足度のアップに直結している機能ですね。
GVA assist を導入いただいた効果をお教えください。
顧問先へ提供するリーガルサービスの品質アップにとても役立っています。
先程のドラフト機能を使って、顧問先から求めがあれば、無料あるいは安価に雛形を提供できるようになりました。スピーディに雛形を提供できることで、顧問先からも感謝されています。
契約書のレビューに関しても同様で、これまでよりもスピーディに、これまで以上の内容でレビュー結果を顧問先に返せるようになりました。体感ですが、契約書に関するご依頼に対して、3~40%、もしくはそれ以上の工数削減および効率化ができていると感じています。
既存の顧問先へのリーガルサービスの品質がアップしただけでなく、たとえば新たに顧問先候補としてお会いする方へも、「GVA assist を導入していることで、契約書サービスを、安価に、スピーディに、高い品質で、提供できますよ」というアピールが可能で、新たな顧問先の獲得にも GVA assist を導入していることが寄与しています。
GVA assist への期待やご要望、改善点、ご意見などをぜひお聞かせください。
PDFに対応して欲しいと思っていましたが、ブラウザ版で可能になったと先ほどうかがいました(笑)。ぜひ、使ってみたいと思います。
他に要望や改善してほしいと思うことはありません。日々、新しい機能や対応可能な契約書の種類も追加されているので、このまま使いやすくあり続けてもらえれば、と思います。
事例を読まれている先生に向けて一言お願いいたします。
企業法務に強い法律事務所はさまざまなリーガルテックの導入検討を進めていると思いますが、弊所のようないわゆる「普通のマチ弁」こそ、事業拡大のために GVA assist を使うことをおすすめします。
GVA assist は街弁にとっても導入しやすいコストで、法律事務所の契約書業務に必要な機能は揃っています。「AIを使って御社の法務を支援します」というセールストークから企業法務案件の営業においても強い武器にもなると思います。