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Hubble × AI-CON Pro サービス連携セミナーレポート

2020年5月18日、Hubble と AI-CON Pro とのサービス連携に関するプレスリリースを配信しました。コロナ禍のまっただなかで、テレワークにおいて契約審査業務を推進するにあたりお困りな方も多かったためか、多くの反響をいただきました。

それを受け、Hubble と AI-CON Proが連携することの目的や背景・どういうことが実現できるようになるのか、きちんとお伝えしたいと考え、株式会社Hubble CEO の早川 晋平さん(以降敬称略)をお招きし、弊社代表の山本と対談形式でセミナーを開始しました。

第一部:Hubble早川さんがみたリーガルテックの景色と、Hubbleで実現する未来

早川 リーガルの業界は、特に契約業務のコラボレーション分野においては、この20~30年大きな変化がありませんでした。例えばセールスの領域でよく使われている「顧客管理」、紙からExcel、Excelからオンプレミス、最近はSalesforceに代表されるクラウドへと進化しています。また、エンジニアの分野も、開発環境が整備され、最近ではGitHubのようなクラウド上でコラボレーションが進んでいます。

「リーガルも他の職種と同様に、メールとWord中心の文化から、新たなテクノロジーによる新たな文化に変化する時期なのでは?」と考え、開発したのが Hubble です。

Hubble はコラボレーションを通じて企業法務の文化を変革していくサービス

早川 企業法務の業務は事業部との連携のなかで遂行するものがたくさんあります。その中でメール・Wordの文化のままだと、非効率かつ、情報がブラックボックス化してしまいます。

Hubbleは、法務部内はもちろんですが、事業部と法務部がコラボレーションをしながら「一緒に契約書を作っていく」ことができるサービスを目指しています。契約に関するコミュニケーションのうち、秘匿性の高い情報はきちんとクローズにしたまま、原則としてはコラボレーションをオープンに行える、そのオープンさ=透明性が、企業の文化をよりよいものへと変化させていきます。

「リーガルのすべてのサービスをつなぐハブ」

早川 「管理のための仕事をなくす」ことも Hubble が目指していることです。契約書のファイル名を手動で変えたり、依頼書を別途保存したりといった、契約書に付帯する様々な管理業務を、「日常業務をHubble上でこなしていくだけで、自動的に情報が蓄積され、その情報が後の誰かの役に立つような状態」を Hubble で作りたいと考えています。

Hubbleは便利なバージョン管理ツール、と思われがちですが、目指しているのは「リーガルのすべてのサービスをつなぐハブ」です。例えば、事業部からHubble経由で法務に審査依頼が入り、AI-CON Proでリーガルチェックをかけて、クラウドサインに飛ばして締結を進める、そういったことをHubbleがハブとなって実現できるようになる、AI-CON Proとの連携はそのための大事な一歩です。

第二部:GVA TECH山本が解決すべきと考えている「属人化」

山本 AI-CONを提供し始めたのが2017年からなので、今年で4年目になります。2017年前後はリーガルテックの会社が同時多発的に立ち上がり、各社とも様々な法務課題の解決にむかって努力しています。

AI-CONを通じて弊社が把握した、企業法務の大きな課題は「属人化」です。大企業であれば法務のガバナンスを整備して、ある程度は”誰が契約書審査を行っても同等の審査結果を出せる状態”にしておくのが理想ではありますが、実際には法務担当の職人芸になってしまっていたり、審査基準が明文化されていないため法務担当が異動や育児休暇などの長期休暇、退職すると契約審査のノウハウが会社に全く残らない、といった事象が多々生じていることを生々しく知りました。

もちろんそういう状況に陥らないように工夫している会社もあります、具体的にはチェックリストやマニュアルの整備をしている会社です。GVA法律事務所の方でも年に数回、マニュアルの整備による属人化の解消に取り組むのですが、契約書とは別のファイルに蓄積されているため、日常的に使われなかったり、法改正の反映が間に合わなかったりして、なかなか定着しませんでした。

AI-CON Proは「契約審査基準をクラウド上で見える化し、Wordを通じて日常的に共有できる」クラウドサービス

山本 AI-CON Proは、契約審査のための自社オリジナルのマニュアル/チェックリスト作成からはじまり、出来上がったマニュアルを日々の契約審査業務で使用しているWord上ですぐに参照できるだけでなく、Word上からマニュアルの更新依頼を送れることができます。クラウドサービスであるAI-CON Proが 「常に最新の状態のマニュアル/チェックリスト」となり、リアルタイムで最新の契約審査基準で契約審査をおこなうことができます。

契約審査の基準を見える化することで,

属人化を解消するだけでなく、日々の契約審査業務をアシストする機能も多々あり、効率を格段にアップすることができます。例えば、「自社の契約書ひな型にあるけれど審査対象の契約書にない条文」をAIが検知して教えてくれたり、審査対象の条文に似た条文を横断的に検索することができたりします。

HubbleからAI-CON Pro、AI-CON ProからHubbleへのシームレスな連携デモ(動画)

HubbleとAI-CON Proの連携イメージについて、ぜひ動画をご覧ください。

AI-CON Proで属人化を解消・業務効率をアップした事例

山本 最近ようやく事例をお客様からいただき始めたのですが、例えば東証一部上場企業のチェンジ様は、属人的な契約審査のあり方を改善したいと考えてAI-CON Proを導入いただき、先述のとおり属人化を解消できただけでなく、契約審査時にあってはならない抜け漏れの検知も容易になったり、受け入れるか/受け入れないかといった”押し引き”の基準も明確になったことから、契約審査業務自体が50%位の効率化ができた、というお声を頂いたりしています。

ディスカッション:法務部と事業部の今後のあるべき関係性とは?

山本 すでにいくつかの企業が、法務がこれまで全て対応していた契約審査業務の一部を切り出して、事業部に任せていたりします。もちろん全ての契約についてではなく、NDAや業務委託契約書などの「その会社にとって定型的な契約書」に限りますが。

事業部に任せることで得られるメリットは大きく、NDAなどの契約締結に時間を要さない状況はビジネスがスピーディに進められる状況でもあり、それ自体が競合に対する競争力の源泉になります。また、現場の法務リテラシーが向上することも組織が強くなるための要素の一つでもあります。もちろん全ての人が審査業務をやるわけではないでしょうけれど、現場が契約について詳しくなっている状況は、交渉において有利な場面作りにとって有益です。

早川 私たちが接している企業さんたちの関係性をみていると大きく2タイプに大別されます。1つは、新興で勢いのある数百名規模の会社さんに多いのですが、法務部と事業部の距離が近く、コラボレーションをより密に行っていきたいと考えている企業。もう1つは数千~数万名規模のいわゆるエンタープライズで、事業部と法務部の役割がきっちり明確に分けられている企業。

どちらが良い悪い、ということではないのですが、Hubbleとしては「事業部とのコミュニケーションの中にこそ、契約に関する重要なデータがある」と考えており、それらの重要なデータを無理なく蓄積し、いつでも簡単にアクセスできる、そういう未来をつくりたいと考えています。

「事業部がもっとリーガルリテラシーを高めていくことは、ビジネスの速度をあげることにつながる」という山本さんの話はまったく同意で、AI-CON ProとHubbleとの連携の仕方をもっと工夫することで、なにかよりよい状況を作れるのではないかなと考えています。

まとめ:いまこそリーガルの現場が変われるタイミング

早川 冒頭申し上げたように、様々な業務が紙からデジタル、それもオンプレミスからクラウドへと変化していったように、リーガルの環境も変わるときが今きたのかなと考えています。Hubbleとしては一気に変わって欲しいということではなくて、いまの仕事の延長線上で色んなものをちょこっとずつ便利にしていく、そんな風に変わっていけるように、プロダクト開発を進めてまいります。

山本 この数年でいろんなリーガルテックが登場してきて、それぞれどれも便利だけれど、あともう一声欲しいという状態だったと思っています。それが今回のHubbleさんとのサービス提携のように、サービス単体で機能を拡張するだけでなくサービス横断でつながることで、その価値が掛け算のように大きくなる、といったことがうちだけじゃなく他でもたくさん起きていくと思います。

私たちも競合サービスの提供者さんたちもいろんな事例を蓄積してきているので、リーガルテックを導入を検討することで新しいアイディアを取り入れ、確実に業務にプラスとなる時代になってきているので、ぜひ引き続きリーガルテック業界に注目していただければと思います。


2020/06/04 於:Zoom

登壇
早川 晋平
株式会社Hubble Co-Founder / CEO
山本 俊
GVA TECH株式会社 代表取締役
GVA法律事務所 代表弁護士


編集
AI-CON Pro事業部

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